石破茂は最高の政治家だ。現代の董卓現る。

石破茂は「最高の董卓」だった

石破茂という政治家を、単に「選挙に弱い」「空気を読めない」と切り捨てるのは誤りです。
むしろ彼は、自民党の腐敗を白日の下にさらし、その権威を徹底的に失墜させた張本人でした。
三国志における董卓のように、短期的には混乱と災厄をもたらしましたが、その存在がなければ時代は動かなかった。
自民党が長年積み上げてきた権威をたった一人で崩壊させた石破茂こそ、日本政治を強制的に前進させた「最高の董卓」だったのです。

自民党の誤った選択

2024年の自民党の総裁選で選ばれたのは党員投票で優勢だった高市早苗ではなく、石破茂が選ばれました。彼をを選んだのは自民党の国会議員達でした。
理由は「高市は右すぎる」「高市でなければ誰でもいい」「石破なら扱いやすいだろう」という党利党略。
しかしそれが国民の支持を得られなかったことは、選挙3連敗という結果が証明しています。
つまり石破茂の失敗は、彼一人の責任ではなく、自民党全体の誤った選択の帰結でした。


もし高市を選んでいたら

高市であれば参政党の躍進はなかったかもしれません。
トランプとの関係も、安倍晋三の延長線で一貫性を持たせられた可能性がある。
政府として国民目線のメッセージを発信できていれば選挙3連敗も避けられたでしょう。
しかし高市退陣後には、結局同じように党内抗争が再燃していたはずです。
安倍首相の後に菅→岸田→石破茂のように徐々に一気に全てを露呈させたわけではなく、「問題を先送り」したに過ぎなかったでしょう。


国民ニーズと自民党のズレ

自民党は「右すぎる」と高市を避けましたが、国民はむしろ右の旗印を求めていました。
安倍時代の選挙の強さ、参政党の躍進が示すように、確実に10%は極右支持層が存在するのです。
自民党はそこを切り捨てた結果、浮動票を失い、権威を失墜させました。
現実に起こったのは支持率が35%から25%に落ちただけです。

自民党の組織票はせいぜい25%前後。
低投票率と政治に関心の薄い層に支えられて、なんとか「勝っている」ように見えてきただけです。

しかし、その自民党があえて石破茂を選んだ。
あんな汚れた政治家を代表に担ぎ上げた事実そのものが、国民の期待を裏切りました。
「組織の縛り」があるから仕方なく投票している人も、縛りがなければ到底支持できません。

しかも、有力な対抗馬がいないから相対的に勝ってきただけ。
民主党が崩壊した後、明確な受け皿がなかったのが現実です。
ただし、最近は国民民主や参政党といった新しい選択肢が少しずつ育ちつつある。
私自身、彼らを全面的に信じているわけではありませんが、少なくとも「国民目線でメッセージを発信しようとしている」という点で、自民党よりは相対的にマシです。

石破茂を代表に据えた自民党は、その真逆でした。
国民に対して一切メッセージを持たず、ただ権力維持だけに執着している姿が完全に露呈した。
その事実が、党と国民の間に横たわる決定的なズレを浮かび上がらせたのです。

自民党関係者が気づいた「最大の間違い」

石破茂を総裁に据えた判断は、やがて多くの自民党関係者自身が「間違いだった」と気づくことになりました。
高市早苗が右すぎるかどうか以前の問題として、選挙に勝てなければ政党として存在する意味がない

これまで自民党は「野党の足の引っ張り合い」に胡坐をかき、何もしなくても勝ち続けてきました。
しかし石破茂のもとで選挙3連敗。
議員たちは「次に議席を失うのは自分かもしれない」と、ついに危機感を覚えました。


「石破辞めさせ隊」の限界

その結果、麻生太郎を中心に「石破辞めさせ隊」が結成されました。
しかし、その旗頭が麻生太郎である時点で限界は明らかです。

  • 麻生は長老政治の象徴にすぎない
  • 国民に新しいビジョンを提示できる人物ではない
  • 結局は「古い自民党」の延命策にとどまる

石破を討伐しても、その先に待つのは再び「過去の自民党」です。
つまり、自民党は石破によって権威を失っただけでなく、再生の道を自ら塞いでいるのです。


麻生では変われない

石破を討伐する旗頭が麻生太郎という時点で、自民党は変われていない事を証明しています。
長老政治にすがる姿は、正統な権威を積み上げ直す「王道」とは真逆です。
組織票が割れ、党が分裂する未来は見えているのに、過去の体制に縋ることしかできない。
それが「賞味期限切れ」の自民党の姿です。


石破茂という功績

自民党は「ババ抜き」政権だった

自民党政権は、年功序列で能力に関わらず大臣のポストを褒賞とするなど、ローテーション人事を繰り返す老舗大企業のようなものでした。
社内政治ばかりに奔走し、結局「誰が次のポストを取るか」しか考えない。
その結果、とんでもない人間がトップに座って会社が傾く──まさに「ババ抜き」です。

正常な組織ならばリカバリーが効きます。
しかし自民党は違います。選挙に勝ち、団結し、国民の生活を良くするのが政党の役割。
その大前提を見失い、ポスト争いに明け暮れた結果、国民からそっぽを向かれました。


解党の必然と石破茂の功績

だからこそ、自民党は一度解党して出直す必要があります。
ただしそれは極めて慎重に進めなければ、日本の政治基盤そのものが揺らぐ危険があります。

そして最後に残るのは石破茂の逆説的な功績です。
彼は「最高の董卓」として、自民党の腐敗を国民の前にさらけ出した。
それは安倍晋三がかつて危惧した通りの展開であり、石破茂はその警告を証明する存在となったのです。


結論

石破茂は、選挙に弱く、リーダーシップも欠けていました。
しかし彼の存在がなければ、自民党の腐敗と限界はここまで可視化されなかったでしょう。
彼は結果として、自民党を「賞味期限切れの政党」として国民に知らしめた。

その一点において、石破茂は最高の政治家でした。
混乱を呼び込み、党を揺るがし、日本政治を前に進める役割を果たした。
これが石破茂という政治家の逆説的な功績であり、歴史に刻まれる評価です。

星凜ちゃんのひとこと

「石破茂が董卓ならば、この混乱の後には必ず英雄が現れるはずですね。
自民党が権威を失った姿は、まるで末期の漢王朝のよう。
そこから新しい時代を切り拓く候補は、きっと3つほど現れるでしょう。

  • 自民党の末裔として旧体制を引き継ぐ勢力
  • 国民の声を集め、覇道を歩む新興の旗手
  • 地方に根ざし、盤石な地盤を築く地方勢力

さて、皆様はどの勢力を応援なさいますか?
歴史を動かすのは、結局 “誰か” ではなく “どの思想” かもしれませんね。

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